日本のICT教育の現場が駄目な方向に向かうのは日本人の遺伝子なのでしょうがない(?)
戯言
以下は、門外漢の技術屋が、2年程、プログラミング教育に関わっている中で、脳科学者中野信子さんのインタビューを読んで腑に落ちた一つの視点です。あくまでも飲み会の席での戯言だと思って下さい(笑
ICT教育って?
プログラマーの世界で「ICT教育」なんて単語は使う事がなく、初めはすごく違和感のある単語でした。ただ、ある方に「特別な事をする訳ではありません。あなたが普段、普通に使っている環境を子供達が普通に使いこなせるようにするだけです。」と言われて納得。
ところが現場は...
いくつかの公立学校にお邪魔してカルチャーショックを受けました。OSの多くはWindowsだったのですが、 - プラウザはIEしか使えない - PCはメモリ不足で遅い - ソフトはインストール出来ない - ネットワークは遅くて動画は見れない(スピードテストで1Mbps以下) - セキュリティで見れないサイトばかり - Windows Updateはしてない - USBメモリは使えない - クラウド禁止 - 謎のタブレット信仰でキーボードとマウスが外され10インチの画面でドラッグ&ドロップ - 起動すると復元ソフトなる物が走るため起動に時間がかか - etc
学校の多くの学校の先生方はこれが普通だと思っていて、不思議に思っていませんでした。
「これでどうやって普通に使いこなせるようにするICT教育って???」
なんでこうなっちゃったの?
その後、さまざまの立場の方のお話を伺うと、仕方の無いと思える経緯も見えて来ました。 が、そんな中、私の中で腑に落ちている斜め上(笑)からの一つの視点があります。
脳科学者中野信子インタビュー - 新しいテクノロジーと向き合うために考えること - FQ (Future Questions) - Yahoo! JAPANfq.yahoo.co.jp
- 日本人に怖いと感じる遺伝子を持った人が多い(怖がりにくい日本人は3%。アメリカ人は30%。)
- 日本で新しいことを始めるのは難しい
- 生き延びるためにプログラムされた正常な反応
この「怖いと感じる遺伝子」視点で見ると、
- 学校のセキュリティがガチガチに向かうのは仕方が無い
- 今度のGIGAスクールでも繰り返される可能性が高い
- 日本人が新型コロナに対して真面目に頑張る人が多いのも納得
- 日本初のイノベーションが少ないのも納得
- 怖がりだからこそ品質の良い日本製品が生まれるのも納得
- etc
日本人の「なんで?」と思うところが、いろいろと説明できそうに思っています。
そんな遺伝子が多い日本人でも多くの人がスマホに乗り換えられたのはナゼ?
脳科学的に新しいことを始めるのは難しい日本人。でもちゃんとポケベル→ガラケー→スマホと変われました。これは何故なんでしょうか?中野さんは、インタビューの中で「新しいことを広めていくためには、みんなが使っている安心感やユーザビリティがポイント」と仰っています。
良い方向に持っていくためには?
- 周りの市ではみんな導入しはじめたらしい(安心感)
- やってみたら意外に簡単で楽しい(ユーザビリティ)
この2つが揃えば、スマホの普及の時のように臨界点(?)を超えられるんじゃーないでしょうか?
この後者の「ユーザビリティ」については、先生方・教育委員会・文科省の努力でどうにか出来る問題ではありません。「ユーザビリティ」は技術者たちの腕の見せ所じゃないかと。 技術者のみなさん、頑張りましょう!
以上、飲み会の席での戯言でした(笑